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【富士山】 富士山 日帰り登山 ~ 残雪期の春富士、標高3776mの剣ヶ峰に立つ旅

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2014年5月11日(日)

残雪期の富士山(ふじさん)に行ってきました。標高は3776mあります。

説明は不要でしょう。有史より日本の信仰と文化の象徴で、2013年の6月に世界遺産に認定されました。

富士山は7月1日から8月31日の2ヶ月間が一般的な登山シーズンで、5月上旬は開山前の滑落と遭難を伴う雪山です。アイゼンとピッケルなどの装備が必要です。

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「富士山は登る山じゃなくて、眺める山だよ」

登山を初めて半年から1年の間に発祥する症候群だ。

中部山岳地帯いわゆるアルプスや八ヶ岳は手付かずの自然が保護されています。四季折々に変化があり、花と新緑、川の流れ。

富士山は人間の生活圏内から近く、開発が進み、登山道は山頂まで砂礫が続くお世辞にも面白いとは言えない単調な道です。開山期間が僅か2ヶ月間ということもあり、昼夜問わず登山者が歩いているため、時として渋滞ができるほど混雑します。

富士山は果たして眺めるだけの山なのだろうか。

答えはこの旅の中にありました。

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残雪の富士山には、例の如くSakuさんと二人で行くことになりました。

自分が九州に登山しに行く直前、連休明けの週末にどこか日帰りで登りに行こうという話が来ました。

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そこで、ふと思い出したのが駅構内に貼ってあった「富士芝桜まつり」のポスター。

富士五湖周辺の山に登山後、芝桜まつりを見るのはナイスプランだなと思いつき、山の選定作業に入りました。

三つ峠、竜ヶ岳、十二ヶ岳、愛鷹山など富士山周辺の山は結構登っています。他にも魅力的な山があるので悩んでいたら、芝桜の奥に映っている山に目がいきました。

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「ああ、これでいいじゃん」 

 

 

 

 

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 「一番高い山に登って、芝桜」

このようにSakuさん提案し、レスポンスの遅さこそありましたが、稟議が無事に承諾され、決行と相成ったわけです。

当日は始発で合流し、静岡県側の登山口である富士宮口へ向かいました。日本最高峰の山に始発で行って、その日のうちに帰ってくることができるということに疑問を感じ得ない。

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平野部に住む人間からすれば、5月ともなると雪との接触はゼロです。

しかし、標高2400mの富士宮口には2m以上の雪がどっさりと残っています。

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凍結の危険があるため、スカイラインは夜間通行止めです。

なので、早朝から登っている人は前夜から入って車中泊しているようでした。

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8時15分 富士宮登山口

バックカントリーをする人が大半で、残雪期は富士山といえど登山者はアウェーであるご様子。

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夏道なんて姿形も見えません。

登山口から12本爪アイゼンとストックを携え、いざ日本一の山へ。

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ぽかぽか陽気の良い天気です。

ひとたび風が吹くと肌寒いので、観光できている人はダウンを羽織っていました。

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左の山は愛鷹山(あしたかやま)で、奥は伊豆半島です。そして、富士市と駿河湾。

無常なことに景色はずっと変わりません。

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後方も変わらなければ、前方もちっとも変わらない。

白い雪の坂道がずっと続くのみです。

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2014年の5月は特に暑い日が多かった。

愛鷹山の向こうには静岡県の沼津市があります。

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きっと、下界では柿田川湧水群で水遊びに興じているのでしょう。

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バックカントリーをする人を見ていると、風をもろに受けそうなものを背負ってよく歩けるなとつくづく思います。

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序盤はぐづぐづの雪質でアイゼンがしっかり刺さります。

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雪に埋もれた小屋が見えてきました。

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屋根が外されているのは積雪対策でしょうか。

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少し傾斜が緩み7合目が見えてきました。振り返ると7合目なのかどうなのか怪しいですけど。

歩いている人のほとんどがバックカントリーです。酔狂な人は日本にいくらでもいるんですね。

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横に撮影するとわかる斜面の角度。

登るにつれて表面が硬く凍ってきます。バランスを踏み外して滑落したら、ノンストップで滑り続けあの世へ超特急というのがわかります。

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10時10分 新七合目

雪を写さなければ少し展望のいい場所から太平洋を眺めている人ですが、冬の格好が不釣合いで滑稽なことになっています。

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九州から個人輸入(機内持ち込み)したデコポンでお口をリフレッシュ。

直前のGW連休では九州を回っていました。相変わらず節操のない登り方をしています。

【九州】ゴールデンウィーク九州登山旅行まとめ(九重山~阿蘇山~祖母山~由布岳)

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ただ、ひたすら登るのみです。

この変化のない登山道が「富士山は眺めるための山」と言われる由縁でしょう。

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稀だとは思いますが先行者が滑落してくる危険性があるため常に前方注意が必要。

誰かが滑落してきても助ける術はないため、避けるしかありません。

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標高3220mの8合目に到着です。

鳥居の下半分が埋もれています。

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標高3200mを超える山は富士山以外にありません。

無事下山を祈願しながら鳥居をくぐりました。

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登るにつれて広角になる展望ですが…飽きてくるよね。

雪山登山をする一方で、伊豆半島ではダイビングに興じる人がいるのでしょう。不思議な世界です。

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丸太の切れ目にお賽銭が刺さっています。

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自分はスノーボードを年に1,2回やりますが、3回ほど滑ると飽きてしまうので、一発勝負のバックカントリーは意外と向いているのかもしれません。

ゲレンデで食べるカレーはとても好きです。

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9合目の鳥居は全体が雪で覆われていました。

標高は3400mを超えます。

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体調が良好でも動悸が激しくなり、息切れが始まります。

恐れていた高山病です。

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2011年の夏に登った富士山では、5合目の時点で違和感を感じ、8合目で頭痛が始まりました。

お鉢巡りは苦痛に顔を歪めながら回りました。

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ただ、今回は頭痛はないので体が順応しているのでしょうか。

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2011年は日本標高2位の北岳でさえ高山病になったので、不思議なものです。

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9合目から難易度はぐっと上がり、斜面は硬く凍っています。

アイゼンをしっかり刺しながら登ります。

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歩いては息を整え、歩いては息を整えと歩くペースはがくっと落ちます。

滑落の危険もあり緊張感が高まるエリアです。

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それを横目に滑走するスキーヤー。

一度こけたら標高差1000mは滑落するというのに凄いな。バックカントリーの人は9合目を過ぎたあたりで滑走を始めているようで、頂上まで登る人は3割~4割だけという印象でした。

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永延続くピュアホワイトの世界。

あまりにも白すぎて距離感が全くつかめない。

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9合目の半分まで辿りつくと、岩壁に張り付いた氷は青く輝き、美しいブルーアイスが見られます。

神の創造物。

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凹凸があるペンキで塗ったかのような雪の斜面。

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富士山頂の外輪手前にある鳥居まで到達しました。

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厳冬期の風のすごさを物語る。

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ここまで無事に辿りつけたことに対し平伏し(すぎ)て感謝を捧げる。

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登山中は無風状態でしたが、外輪まで来ると北風が容赦なく吹き付けます。風速10mはあったのではないでしょうか。

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風が作り出したのかぼつぼつの雪模様。

標高3700mの世界は、想像の遥か上を行く現象を見せてくれる。

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浅間神社奥宮。

見事に凍り漬けになっていました。後1ヶ月半で溶け切るというのが信じられません。

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夏の写真と比較。

1mちょっと積雪があることがわかります。

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浅間神社奥宮より西側に最高峰である剣ヶ峰(けんがみね)が見えました。

あそこはまではコースタイムで20分の道のりです。

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強風が荒れ狂う富士山外輪において、更なる防寒装備に切り替えます。

Sakuさんはライトダウンに「社蓄魂Tシャツ」をビルドオン。

自然界の空の青、雪の青とオレンジ、ピンク、緑、黄色のコーディネート。80年代のMTVでも決して見ることは無かった色合いである。

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ジャケットをなびかせながら、待ち合わせ場所にオープンカーで颯爽と現れた青年の姿が見える。

ファッションモデルの表紙を飾れる完璧なポージングであるが、場所が富士山頂であることと原色ギトギトのファッションが採用されない理由になることは明確。

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外輪を比較。

本当に溶けきるのだろうか。

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それでは、日本で唯一の最高地点である剣ヶ峰を目指します。

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富士山から駿河湾、標高差3700mの絶景です。

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馬の背」と呼ばれている細い登山道を進みます。

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雪があるといまいちわかりませんが、夏はこのような道になっています。

砂が風で飛ばされる場所だったので、手ぬぐいを口に巻いて降りました。

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そんな道は今、雪煙が舞っています。

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雪の上の天の回廊。

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火口へ向けて滑走するボーダー。世の中には危険を顧みず挑戦し続ける人がいるんだなと思う次第です。

1週間前の5月4日に火口を滑っていたボーダーが滑落死、それを救助に向かった人が行方不明というニュースがありました。岩が剥き出しになっているから、ちょっとこけて頭打てば即死ですからね。

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2011年の夏に登った時、剣ヶ峰へ立つための人が列をなしていました。

1時間ほどかかると告げられ、山頂に立つことを諦めた。

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当然ですが、この時期は誰も並んでいません。

この強風下で並んでいたら30分で凍傷にかかり、1時間で生命の危機に陥り、2時間後に命はないでしょう。

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剣ヶ峰まで後数メートルの地点に来て、これまでの旅が走馬灯のように蘇ってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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晩秋の奥多摩から見た富士山は冠雪が始まり、上部に少しだけ雪をつけていた。

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浅間山から見た富士山は山脈の奥に少しだけ頭を出していた。

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降雪直後の晴天とは言いがたい天候の下、藍色にたたずむ富士山が静寂に浮かんでいた。

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富士山に次ぐ標高の北岳からは、雲海に浮かび朝日を浴びる富士山が印象的だった。

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丹沢の大山からは頭だけ雲に覆われた富士山が見えた。

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7月の雲取山からは新緑の彼方にうっすら雪を残す富士山の姿があった。

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晩秋の南アルプスからは圧倒的な存在感を放つ富士山のシルエットがあった。

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伊豆稜線の向こうには、導くかのように富士山がそびえていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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点と点の旅が、今一つに集結しようとしている。

今、自分は「登山」をしている。

広大な山体の頂、ただ一点を目指す。それが登山。それこそが登山。

 

 

 

 

 

 

 

 

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この瞬間、地上では多くの人がの富士山を見上げています。オーディエンスの数は武道館や東京ドームの比ではありません。

最高のステージではありませんか。

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「帰ってきたぜッー!!!!」

 

 

 

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13時54分 日本最高峰富士山剣ヶ峰

 

 

 

 

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「富士子ちゃーん!!!」

山頂の石碑に飛びつきました。

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自分はスポーツ精神を一切持ち合わせていない登山者なので、山に対して厳しい環境からの達成感は求めていません。雪山に登っているのも子供が補助輪を外して、少しでも遠くに行きたいと思っているのと一緒なのです。

しかし、この時ばかりは達成感が全身に溢れ出した。

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「高ければ高い壁の方が登ったとき気持ちいいもんな」

その通りで御座います。

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そして、遂に彼も日本一の社蓄に昇格しました。異例の人事であります。

誠におめでとうございます(棒)

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山頂を15分間独占して遊んでいました。夏では決して叶わぬ時間です。凡人が日本一という称号を得るには、富士山に立つことくらいしかありませんから。

登山家とはとても呼ぶに値しない我々ですが、偉業を成し遂げたという実感がありました。

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自分達がひたすら山頂で遊び倒していると、後続の年下と思われる山ガール二人組みがやって来ました。

「すいません、カメラのシャッター押してもらっていいですか」と言われ、山頂の石碑の前でVサインをキメる山ガール二人の写真を撮ってあげました。

あれ?

ここって観光地なのか。危うく幻想に酔いしれるとこだったぜ。

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九州で何気なく買ったデコポン。こんなところに連れてこられるとは思うまい。

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「富士山頂」という石原裕次郎主演の40年前の映画をレンタルして見たことがあります。

全く人類は凄い場所に建設をしますね。

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びっしり氷が張り付いています。

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山頂の奥からは、南アルプスと八ヶ岳を眺めることができました。

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40分ほど滞在し、後ろ髪を惹かれつつも剣ヶ峰を後にします。

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やれるだけのことはやってやりました。

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お天道様の熱によって、登ってきたときにはガチガチだった雪は柔らかくなっており、下山は思ったよりもスムーズでした。

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雪山の技の一つ「尻セード」で下山します。

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簡単に説明すると自分のお尻(防水のパンツ必須)で雪の上を滑り、ピッケルを雪に刺して停止する技術です。

一度、西穂高岳の丸山で練習したことがあったくらいでしたが、なんとか出来るもんです。

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全く未経験のSakuさんに「やってみなよ」と言ったら

「だって、怖いんだもん…」

と乙女のような返事をして、渋っていました。

先に下りていた山ガール達がやるのを見ていたら、勇気が出たのか楽しんでいました。

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標高差1000mのとてつもなく長い長い滑り台です。

尻セードするのにちょうどいい傾斜でした。ただ、ピッケルを正しく使えないとスピードつきすぎて、滑落してしまいますが。

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Click here to view the embedded video.

滑っている動画を撮影しました。音に注意です。

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あれほど辛かった登りが、嘘のように簡単にくだれます。

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16時30分 富士宮五合目登山口

登りに要した時間は4時間半。くだりに要した時間は1時間半。数値でわかるようにくだりは尻セード効果が非常に大きかった。

山頂で遊んでいた時間がトータル2時間という、しょうもない感じはいつものことです。

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富士山にくる動機となった芝桜は時間的に間に合わなくなってしまいました。

河口湖方面に向かって夕焼けの富士山を眺めるという代替案がありましたが、富士山からずっと眺めていた海のほうに魅力が向いていました。沼津といえば海鮮が美味しい場所です。かたや河口湖に行っても吉田うどんくらいしかないし…。

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沼津に向かう途中に「千本松公園」という場所に立ち寄り、標高3776mから海抜0mへの移動という、名誉もへったくれもない行動にでました。

早朝に目が覚めてから、日本の一番高い場所まで歩き、夕暮れに一番低い場所に立っています。

改めて海辺から富士山を眺めていると感慨深いものがあります。

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思い出はいつも綺麗だけどそれだけじゃお腹が空くのということでやってきたのは沼津漁港にある「丸天(まるてん)」です。

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丸天で一番インパクトがある名物メニューが、タワー上に揚げられた海鮮かき揚げです。

掻き揚げ丼なるメニューもありますが、1人で食べるには飽きたり、胃もたれ必至なので基本シェアを前提でいきましょう。大学生グループが一人一つづつかき揚げ丼を頼んでいて、やっちまったオーラが出ていました。

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海鮮丼、げその唐揚げ、アジの塩焼きを注文し、お腹満たされました。

下山後に海産物を食べることなど滅多にないので新鮮でした。

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下山後は夕食を優先していたため、温泉は後回しにしていました。立ち寄ったのは沼津の市街地にあるスーパー銭湯「極楽湯」です。この先何かとお世話になることが多かった極楽湯。

温泉後は東名で帰り、帰宅したのは0時を回る直前でした。翌日は眠さで使い物にならなかったのは言うまでもないこと。

 残雪期の富士山登山を終えて

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関東には「富士見台(ふじみだい)」という地名がとろこ箇所に見られます。

文字通り富士山を眺めることが可能な地形的に高台になっている場所です。昔から富士山を見ることができるというのは特別なことだったのでしょう。晴れていれば関東周辺の山に登った時は必ず富士山を探します。自分のブログにも富士山が見えた場合は必ず写真を掲載しています。誰のレポートを見ても、富士山が見えればその写真は載せています。

日本人にとって、当たり前になっている特別なことなのでしょう。

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残雪期の富士山という観点で見れば、この日のコンディションが自分たちでも登れる最良のものだったのかもしれませんが、とても素晴らしい体験ができました。山頂は登山者で混雑することはなく、下山は超巨大な滑り台です。

富士山に一度登り、その後、他の山から幾度どなく眺めた富士山に再び登る。

よい旅でした。

富士山の地図はこちら

山と高原地図 富士山 御坂・愛鷹 2015 (登山地図 | 昭文社 マップル)

 記事のリンク

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2011年の富士登山の記事

【富士山】 富士山 夜間登山 ~ 天気は日本晴れ、名実共に日本一の山への旅

Sakuさんの富士山の記事へ(別視点でご覧下さい)

20140511 残雪期5月の富士山登山 : 進化するstk


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